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OpenClaw入門(初心者編)——セットアップからGitHub連携まで手を動かして学ぶ

OpenClawのインストールからGitHub連携によるIssue管理・PRレビュー自動化までをハンズオン形式で解説。Node.js v22以上があれば、15分でAIエージェントを動かせます。

2026年2月22日
OpenClawAIエージェントGitHubハンズオンセットアップ
OpenClaw入門(初心者編)——セットアップからGitHub連携まで手を動かして学ぶ

はじめに

前回の導入編で、OpenClawの全体像と他ツールとの違いを解説しました。

「面白そうだけど、実際に動かしてみないとわからない」——その通りです。本記事では手を動かしてOpenClawを体験することに集中します。

本記事はOpenClaw 3部作の初心者編です。

記事内容
導入編OpenClawとは何か、歴史、アーキテクチャ、他ツール比較
初心者編(本記事)セットアップ、GitHub連携、基本操作のハンズオン
応用編Ralph Loopによる自律開発、大規模プロジェクト戦略

この記事を読み終わると、以下ができるようになります:

  • OpenClawをインストールし、Gatewayを起動する
  • メッセージングチャネル経由でOpenClawと対話する
  • GitHub連携でIssue管理・PRレビューを自動化する
  • ファイル操作やMCPサーバー連携の基本を理解する

事前準備

必要なもの

項目詳細確認コマンド
Node.js v22以上OpenClawの動作要件node --version
APIキーAnthropic、OpenAI、またはGoogle AIのいずれか
メッセージングアカウントTelegram推奨(最も簡単)
GitHub CLIGitHub連携に使用gh --version

Node.jsのバージョン確認

node --version
# v22.0.0 以上が必要

v22未満の場合は、Node.js公式サイトからLTS版をインストールしてください。

APIキーの料金について

OpenClawではClaude Pro/MaxプランのOAuthトークンは使用できません。2026年1月にAnthropicがサードパーティツールでのOAuth利用を禁止したためです。LLMのAPIキー(従量課金)が必要になります。

Claude API料金表(100万トークンあたり):

モデル入力出力用途の目安
Haiku 4.5$1$5軽いタスク(ファイル操作、分類など)
Sonnet 4.5 / 4.6$3$15日常的な開発タスク(推奨)
Opus 4.5 / 4.6$5$25複雑な推論・設計タスク

実際の利用コスト目安:

利用シーンSonnet利用時の概算
PRレビュー1回約$0.06
Ralph Loop(小規模CRUD)約$4〜5
1日の開発作業約$10〜15
月間の一般的な利用$30〜$100

Anthropicの公式データでは、開発者の90%が1日$12未満で利用しています。コストを抑えるには、**Batch API(50%オフ)**やプロンプトキャッシュ(最大90%オフ)の活用が有効です。

なお、OpenClawはClaude以外にもOpenAI(GPT-4)やDeepSeekにも対応しています。コストを優先する場合はDeepSeekも選択肢になります。

ハンズオン 1: OpenClawのインストールと起動

Step 1: インストール

macOS/Linuxの場合、ワンライナーでインストールできます。

curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash

npmで直接インストールする場合:

npm install -g openclaw@latest

Step 2: オンボーディングウィザード

インストールが完了したら、対話型のセットアップウィザードを実行します。

openclaw onboard --install-daemon

ウィザードでは以下を順に設定します。

認証設定では、Anthropic APIキーの入力が求められます。 Claude APIを利用する場合は、Anthropic ConsoleでAPIキーを取得してください。

Step 3: Gatewayの状態確認

openclaw gateway status

以下のような出力が表示されれば正常です。

Gateway Status: Running
Port: 18789
Uptime: 2m 30s
Connected Channels: 1

Step 4: ダッシュボードにアクセス

openclaw dashboard

ブラウザで http://127.0.0.1:18789/ が自動的に開きます。ここがOpenClawの管理画面(Control UI)です。

OpenClawダッシュボード — Chat画面

左サイドバーには以下のセクションがあります。

セクションメニュー用途
ChatChatGatewayへの直接チャット
ControlOverview, Channels, Instances, Sessions, Usage, Cron JobsGatewayの状態管理・モニタリング
AgentAgents, Skills, Nodesエージェント・スキルの管理
SettingsConfig, Debug設定・デバッグ

Overviewページでは、Gateway Accessの設定(WebSocket URL、Gateway Token)やステータスのスナップショットを確認できます。

OpenClawダッシュボード — Overview画面

Channelsページでは、WhatsAppやTelegramなどのメッセージングチャネルの接続状態を管理できます。

OpenClawダッシュボード — Channels画面

Step 5: 最初の対話

接続したチャネル(例:Telegram)でOpenClawに話しかけてみましょう。

こんにちは。あなたは何ができますか?

OpenClawが自身の機能を説明してくれるはずです。ここまでできれば、セットアップは完了です。

トラブルシューティング

症状原因と対策
command not found: openclawPATHが通っていない → ターミナルを再起動
Gateway起動しないポート18789が使用中 → lsof -i :18789で確認
チャネル接続失敗APIトークンの確認 → Telegramの場合はBotFatherで再取得
LLMからの応答がないAPIキーの確認 → openclaw gateway statusでエラーログを確認

ハンズオン 2: 基本的なタスクを実行する

OpenClawが動いたら、基本的なタスクを試してみましょう。

ファイル操作

ホームディレクトリの ~/projects フォルダにあるファイル一覧を教えて
~/Documents/notes.txt の内容を要約して

情報整理

以下のテキストを表形式に整理して:
React 18 - 2024年リリース - 新機能: Server Components
Next.js 15 - 2024年リリース - 新機能: Turbopack安定版
TypeScript 5.7 - 2024年リリース - 新機能: Path Rewriting

スケジュールタスク

OpenClawはバックグラウンドで常駐しているため、定期実行のタスクも設定できます。

毎朝9時に、~/projects/my-app ディレクトリの git status を確認して、
未コミットの変更があればこのチャットに通知して

ハンズオン 3: GitHub連携で開発ワークフローを自動化する

OpenClawの開発者にとっての真価は、開発ワークフローとの統合です。公式のGitHubスキルを使い、日常的なGitHub操作を自動化してみます。

Step 1: GitHub CLIの確認

OpenClawのGitHubスキルは、内部でgh(GitHub CLI)を使用します。

# GitHub CLIがインストールされているか確認
gh --version

# 認証状態を確認
gh auth status

未認証の場合は以下で認証してください。

gh auth login

Step 2: GitHubスキルの有効化

ダッシュボード(http://127.0.0.1:18789/)のスキル管理画面から「github」を検索して有効化します。

OpenClawダッシュボード — Skills管理画面

「Search skills」フィールドに「github」と入力して検索し、表示されたスキルを有効化してください。

または、チャネル経由で指示することもできます。

GitHubスキルを有効にして

Step 3: Issue管理の自動化

架空のプロジェクト「TaskFlow」を例に、GitHub Issue管理を自動化してみましょう。

Issue一覧の確認

morison-llc/taskflow リポジトリの未解決Issueを一覧で見せて

OpenClawがgh issue listを実行し、結果を整形して返してくれます。

Issueの作成

morison-llc/taskflow に新しいIssueを作成して。
タイトル:検索機能のレスポンス改善
本文:
- 現状: 検索結果の表示に3秒以上かかる
- 目標: 500ms以内にレスポンスを返す
- 方針: Firestoreのインデックス最適化とクライアントサイドキャッシュの導入
ラベル: enhancement, performance

Issueの開発ブランチ作成

Issue #43 の開発ブランチを作成して

OpenClawが gh issue develop 43 を実行し、ブランチが作成されます。

Step 4: PRレビューの自動化

PRが作成されたら、OpenClawにレビューを依頼できます。

morison-llc/taskflow のPR #44 をレビューして。
以下の観点でチェックしてください:
- TypeScriptの型安全性
- セキュリティ上の問題
- パフォーマンスの懸念
- コーディング規約への準拠

OpenClawはdiffを取得し、各観点でのレビュー結果をまとめて返します。

Step 5: CI結果の確認

PR #44 のCIステータスを教えて。失敗しているジョブがあればログも見せて

開発ワークフローの全体像

ハンズオン 4: MCP連携の基本

OpenClawはMCP(Model Context Protocol)サーバーとの連携にも対応しています。コミュニティアダプターを通じて、外部サービスとの接続が可能です。

MCPとの関係

以前の記事で紹介したMCPサーバーは、OpenClawでも利用できます。

Next.js MCP Serverとの連携

Next.js 16以降では、開発サーバーに組み込みのMCPエンドポイント(/_next/mcp)が用意されています。Vercelが提供するnext-devtools-mcpパッケージと組み合わせることで、AIエージェントがNext.jsプロジェクトのコンテキスト(ルート構成、コンポーネント一覧など)を自動取得できます。

OpenClawからNext.js MCP Serverに接続すれば、プロジェクトの構造を理解した上でのコード生成が可能になります。詳細な設定手順はNext.js公式ドキュメントを参照してください。

環境変数とカスタマイズ

OpenClawの動作はいくつかの環境変数でカスタマイズできます。

環境変数用途デフォルト
OPENCLAW_HOMEホームディレクトリ~/.openclaw
OPENCLAW_STATE_DIR状態ディレクトリ$OPENCLAW_HOME/state
OPENCLAW_CONFIG_PATH設定ファイルパス$OPENCLAW_HOME/config.json

テスト用のフォアグラウンド実行

デーモンではなく、フォアグラウンドでGatewayを起動する方法もあります。デバッグやトラブルシューティングに便利です。

openclaw gateway --port 18789

この場合、ターミナルにログがリアルタイムで表示されます。

Tips: 効果的なOpenClawの使い方

1. 具体的に指示する

❌ 「コードを直して」
✅ 「morison-llc/taskflow のIssue #43 に関連するPR #44 の
    src/components/SearchBar.tsx で、検索クエリのデバウンス処理が
    抜けているので指摘して」

2. 段階的にタスクを分割する

❌ 「アプリ全体をリファクタリングして」
✅ 「まず src/components/ 内のコンポーネント一覧を見せて。
    その後、最も行数の多いファイルを3つ教えて」

3. 確認ステップを挟む

✅ 「まず計画を見せて。承認したら実行して」

OpenClawは自律的に動作するため、意図しない操作を防ぐために確認ステップを挟むことが重要です。

4. メモリを活用する

OpenClawは会話履歴をメモリに保存します。以前の会話を参照して指示を出せるため、コンテキストの再説明が不要です。

「昨日レビューしたPR #44 の修正状況を確認して」

まとめ

本記事では、OpenClawのセットアップからGitHub連携までをハンズオン形式で体験しました。

ポイント内容
インストール`curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh
セットアップopenclaw onboard --install-daemon で対話型ウィザード
GitHub連携Issue管理、PRレビュー、CI確認を自動化
MCP連携コミュニティアダプター経由で外部サービスと接続可能

次の記事(応用編)では、Ralph Loopを使った自律的な自動開発に挑戦します。 要件定義を渡すだけで、OpenClawが計画→実装→テストを繰り返す——その威力を体験してください。

次の記事: OpenClaw入門(応用編)——Ralph Loopで自律的なWeb開発を実現する


参考リンク:


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